転職は30代前半でもまだ間に合う?!30代転職を成功させる5つのポイント
「30代前半で転職って遅い?」
「30代の転職で失敗したら後がないから不安……」
30代での転職を考えているけれど、失敗したときの不安などから本当に転職してもいいのか、と悩む人は多いでしょう。
30代前半での転職は20代に比べると課題もありますが、事前に対策すれば成功させられる可能性はあります。
この記事では、30代前半の転職の実情やポイントについてまとめました。30代で転職を考えている人は、是非参考にしてみてください。
目次
30代前半の転職が厳しいって本当?
30代前半の転職は不利だから厳しい、と考えている人もいるでしょう。
かつては「35歳転職限界説」などもあった影響で30代の転職を難しく考える人も多いかもしれませんが、実際には2006~2007年の転職ブームに若い世代を採用する企業が多かったために唱えられた説であり、30代だからこその転職メリットもあります。
30代前半の転職事情を簡単にまとめました。
転職成功者の平均年齢は32.2歳
転職成功者の平均年齢は、年々上がってきています。
「転職サービスdoda」の調査(*1)によると、2022年の転職成功者の平均年齢は32.2歳です。2019年の調査では平均年齢は31.7歳でした。
35歳以上の転職成功率も26.7%と、全体の4分の1を占めています。
また2021年の厚生労働省の調査(*2)によると、30-34歳、35-39歳の転職入職率は
男性:9.2% → 7.8%
女性:11.0% → 9.8%
と減っていますが、以前の調査に比べると30代で転職する人は増えてきています。
参考リンク
(*1)転職成功者の平均年齢調査【最新版】
(*2)厚生労働省発表 4.転職入職者の状況
30代前半は企業からのニーズが高い
企業は30代前半で転職する人に、「即戦力」を期待しています。
30代前半となると20代のようなポテンシャル採用は見込めません。それなりに社会人経験を積んでいるため、「専門性の高さ」「マネジメント力」「即現場に生かせるスキル」が求められます。
企業としてもゼロから教え直すよりは経験のある30代前半に仕事をサポートしてもらいたい、より加速させてもらいたい、というニーズがあるのです。
実際に厚生労働省の調査結果をまとめた『令和2年転職者実態調査の概況』(*3)を見ると、
転職者の転職理由:
1位「仕事内容・職種に満足いくから」
2位「自分の技能・知識が活かせるから」
企業採用の理由:
1位「経験を活かし即戦力となるから」
2位「専門知識・能力があるから」
となっており、専門知識や能力を活かした転職が求められています。
上記のデータからも、30代での転職が転職者側と企業側の希望でマッチしやすくなっていることがわかるでしょう。
参考リンク
(*3)令和2年転職者実態調査の概況
30代前半は転職のラストチャンス
30代前半は、転職のラストチャンスです。
現実には転職に年齢制限はありません。2007年10月以降、どんな年齢の人でも就業できるように、企業は求人で年齢制限をかけることを禁止されています。
30代後半から40代以上も転職はできますが、管理職やより専門性の高い仕事などに限定されるでしょう。
30代前半であれば、経験を上手くアピールすれば未経験職種にチャレンジできるチャンスもあります。
30代前半の転職で注意すべき点
30代前半での転職は可能ですが、いくつか注意点があります。30代前半の転職で注意すべきポイントをまとめました。
条件にこだわりすぎない
転職で条件にこだわりたい気持ちはわかりますが、30代前半の転職では条件にこだわりすぎないように気をつけましょう。
30代前半の転職に限った話ではありませんが、福利厚生にこだわり過ぎたために社風と合わなかったり、収入にこだわり過ぎたために望まない仕事まで任されたりしてしまう可能性もあります。また、あれこれ条件にこだわり過ぎても希望の転職先がなかなか見つからない、ということもあるでしょう。
職場や仕事内容が合わなかった場合、30代前半の場合はすぐに転職というわけにはいきません。転職先を決めるときは優先順位を決め、条件にこだわり過ぎないようにしましょう。
自分のスキルや強みを把握する
30代前半の転職では、自分のスキルや強みをいかに職場で活かせるかが鍵になります。
履歴書や面接でアピールできるよう、自分のスキルや強みをあらかじめ把握しておきましょう。
学生時代の経験だけでなく、社会人経験も合わせて自分でアウトプットできるよう、自己分析してまとめておくのがおすすめです。
転職回数が多い理由を説明する
転職回数が多いと、それだけで多少不利になります。転職回数が多い場合は、きちんと理由を説明するようにしましょう。
転職回数が多い理由は社風に合わなかった、人間関係が良くなかった、といったネガティブな理由もあれば、キャリアチェンジのため、経験値を積むため、といった前向きな理由まで幅広くあります。
可能な限り前向きな理由で、転職回数が多いことを説明できるようにしましょう。
将来性のある企業に転職する
将来性のある企業であれば、常に人材を募集しているため30代前半でも転職できる可能性が高いです。
今後の活躍や昇進にも期待できるので、一時的に収入が下がる可能性はありますが、転職する価値はあるでしょう。
企業の将来性などは会社四季報などを調べる方法もありますが、転職エージェントなど転職のプロに聞くのが早いかもしれません。
30代前半の転職を成功させるポイント
30代前半の転職を成功させるためのポイントはいくつかありますが、下記の5つにまとめました。
1.転職理由を明確にする
2.異業種への転職に挑戦する
3.キャリアプランを思い描く
4.優先順位と妥協点を決める
5.転職と退職のタイミングを合わせる
ひとつずつ簡単に解説します。
1.転職理由を明確にする
30代前半の転職に限った話ではないですが、転職理由を明確にしておきましょう。
特に30代前半は、この先何度でも転職できるわけではありません。まず何のために転職するのか、本当に転職が必要なのか、その理由を明確にしておくのがおすすめです。
企業ニーズがあるとはいえ、30代前半の転職は20代に比べると少ないです。なぜ今転職すべきなのか明確な理由があると、企業も納得できるでしょう。
2.異業種への転職に挑戦する
30代前半は即戦力を求められるため未経験職種は厳しいと思うかもしれませんが、異業種への転職は可能です。
これまで培ってきた経験の活かし方次第では、異業種でも充分に即戦力として活躍できる可能性があるからです。
そのため、自身のスキルや経歴を見直し、いつでもアピールできるようにしておきましょう。
3.キャリアプランを思い描く
30代前半で転職活動を始める際は、キャリアプラン・ライフプランを思い描いて臨みましょう。
特に30代は男性も女性も結婚などのライフイベントが起こりやすい世代です。男性であれば家族ができたら出張は控えたい、女性であれば出産・育児を想定して福利厚生がしっかりしているところや復職可能な職場を選びたい、など条件も定まってくるでしょう。
30代前半で自分の人生のキャリアプランやライフプランを明確に思い描いて、そのとおりになるよう計画的に進めていくのに早すぎることはありません。この機会に自分の理想の人生を思い描いてみると良いでしょう。
4.優先順位と妥協点を決める
前述したように、30代前半の転職は条件にこだわりすぎると上手くいきません。
そのため、転職するうえで優先したいポイントと妥協点は決めておきましょう。特に30代前半の転職は、一時的に年収が下がる可能性があることは覚悟しておいたほうが良いかもしれません。
5.転職と退職のタイミングを合わせる
30代前半で転職するときは、退職から転職まで空白期間をつくらないように準備するのがおすすめです。
空白期間が長いと転職に不利になる可能性が高く、収入面も当然不安定になります。在職中から転職活動を始めて、転職先が決まった状態で退職をするのが理想的でしょう。
退職については企業によりますが、1~2ヵ月前から申告して引継ぎなどを落ち着いてできるように準備しておくのがベストです。
30代前半は転職のラストチャンス!しっかりと事前準備を
30代前半の転職を成功させるための注意点やポイントをまとめました。
30代前半の転職は20代に比べて厳しいと思われがちですが、企業は即戦力を求めています。自分の強みを理解して適切にアピールすれば、30代前半の転職を成功させることができるでしょう。
30代前半の転職を成功させるためのポイントは、主に下記の5つです。
1.転職理由を明確にする
2.異業種への転職に挑戦する
3.キャリアプランを思い描く
4.優先順位と妥協点を決める
5.転職と退職のタイミングを合わせる
また、転職のプロフェッショナルの力を借りると、転職の成功率も上がるでしょう。
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